2020年11月11日R・シュタイナー『社会問題の核心』[17-最終]〜生理的な社会感覚を身につけること[訳者による解説とあとがき]から 《生理的な社会感覚を身につけること》 長らく書き続けている〔ルドルフ・シュタイナー『社会問題の核心』を読む〕は、2017年5月に「半年から一年位はかかるかもしれない」として始めたものだが、様々な私的あるいは社会的な事情により、それから三年半...
2020年5月11日コロナパンデミックの〈出口戦略〉〜社会構造の根本的変革に向けてコロナパンデミックの〈出口戦略〉と称して、最近話題となっている「社会経済生活の復興」に向けての方向性がどうにも合点がいかない。コロナパンデミックの猛威をどのようにして治めていくべきなのか、医学的・疫学的な見地からの判断については素人の私がきちんと見極めることは難しい。...
2020年4月14日「新型コロナウィルス」緊急事態宣言〜生活格差を放置・拡大する棄民政策2月当初の頃まで、私はうかつにも今のような「新型コロナウィルス感染症パンデミック」という世界的に逼迫した事態までは想定していなかった。 感染症で亡くなったり重篤な症状に陥った人たちやその家族、自粛要請のもとで生活困窮に直面する人々、感染症と日夜格闘している医療従事者、食料生...
2018年4月7日R・シュタイナー『社会問題の核心』[11]〜賃金から利益配分としての労働へ[第3章 資本主義の本質 − 資本・労働]から-2 《2》分業の本質としての利他主義 「分業」というものを「生産の合理化・効率化」という観点だけから見ていた私にとって、本章における「分業」に関するシュタイナーの論考は「分業」に関する新しい見方と可能性を提示してくれた。...
2017年5月5日R・シュタイナー『社会問題の核心』[2]〜生計目的の賃労働から精神生活としての労働へ[まえがきと序論]から-2 《3》「商品としての賃労働」から「連携組織における報酬」へ シュタイナーは『社会問題の核心』(以下、本著と略す)の全体を通し、三分節化された社会有機体においては生計維持を目的とする賃金労働(者)は消滅し、あらゆる労働が本来の姿である精神生活として...