2017年5月16日R・シュタイナー『社会問題の核心』[3]〜イデオロギー的社会論から倫理的個体主義に基づく三分節化へ[まえがきと序論]から-3 《5》「社会有機体三分節化」をどう読み解くか シュタイナーは、[本論]に先立って[まえがきと序論]をまとめる形で、その社会論の核となる「社会有機体三分節化」について次のように述べる。 【精神生活においては、各人が自分の特別の能力に従って自由に活動...
2017年5月5日R・シュタイナー『社会問題の核心』[2]〜生計目的の賃労働から精神生活としての労働へ[まえがきと序論]から-2 《3》「商品としての賃労働」から「連携組織における報酬」へ シュタイナーは『社会問題の核心』(以下、本著と略す)の全体を通し、三分節化された社会有機体においては生計維持を目的とする賃金労働(者)は消滅し、あらゆる労働が本来の姿である精神生活として...
2017年5月4日R・シュタイナー『社会問題の核心』[1]〜精神生活と教育の自由ここ1年ほどかけて、高橋巌先生を囲む月1度開催の読書会で、ルドルフ・シュタイナーの『社会問題の核心(原著: 1919年4月出版)』(高橋巌訳/2010年/春秋社刊)を読み進め、つい最近、ひとまず読書会として『社会問題の核心』を読了した。『社会問題の核心』で示されているような...