2016年12月30日武満徹〜雅楽と舞の「秋庭歌一具」東京オペラシティコンサートホールで今年11月30日に行われた雅楽アンサンブルの伶楽舎(音楽監督:芝祐靖)による武満徹「秋庭歌一具」は、私にとって今年一番の演奏会と言える。[補註] 伶楽舎による「秋庭歌一具」は、武満徹没後10年にあたる2006年7月、明治神宮内苑における野外...
2016年10月18日武満徹〜Bob Dylanの同時代性と共に*武満徹没後20年の演奏* 武満徹の没後20年にあたる今年、「武満徹」の名を冠した複数の演奏会が企画・公演されている。没後10年にあたる2006年当時も同様に複数の演奏会が企画・公演され、私も幾つかの演奏会を聴いたが、没後20年の今年も幾つか演奏会を聴くことにしている。...
2015年12月31日「オトダマ コトダマ 阿吽」〜能とパーカッションの共振武満徹作品の演奏で聴いていた加藤訓子と能楽とのコラボレーションということに惹かれて出かけた観世流シテ方・中所宜夫とパーカッショニスト・加藤訓子による『オトダマ コトダマ 阿吽』(くにたち市民芸術小ホール/2015.11.1)は、なかなか印象深いものだった。...
2015年8月28日間章(3)〜“滅びの美学”から“新生の霊学”に向けて先の『間章〜独白的言説と即興をめぐって』において・・〈私は、間章の言葉の内に、そうした“存在としての危機”に立ち続け、それを乗り越えようとした彼のラディカリズムの苦闘と悲痛を感じ、その危機を前にして生き急いだ彼の焦燥と宿命を想う〉・・と書いた。...
2015年2月13日瀧口修造〜collaboration、hommage、critiquecollaboration(共同)、hommage(敬意) 瀧口修造の芸術表現のあり方や生き方は単独者としての生そのものの創造と再生への夢見であり、国内外の著名なアーティストたちにより、瀧口氏との collaboration として、あるいは、瀧口氏への hommage...