2018年4月7日R・シュタイナー『社会問題の核心』[11]〜賃金から利益配分としての労働へ[第3章 資本主義の本質 − 資本・労働]から-2 《2》分業の本質としての利他主義 「分業」というものを「生産の合理化・効率化」という観点だけから見ていた私にとって、本章における「分業」に関するシュタイナーの論考は「分業」に関する新しい見方と可能性を提示してくれた。...
2017年7月1日R・シュタイナー『社会問題の核心』[7]〜資本主義的擬制により商品として歪められた労働[第1章 現代社会の根本問題]から-4 《4》資本主義的擬制により商品として歪められた労働=「労働力の商品化」 プロレタリアにおける精神生活の代償としての階級意識が、経済生活のあり方のみに眼を向けたのは……人権を抑圧する法生活(=自由主義)のもと、生存そのものを脅かす経済生...
2017年5月5日R・シュタイナー『社会問題の核心』[2]〜生計目的の賃労働から精神生活としての労働へ[まえがきと序論]から-2 《3》「商品としての賃労働」から「連携組織における報酬」へ シュタイナーは『社会問題の核心』(以下、本著と略す)の全体を通し、三分節化された社会有機体においては生計維持を目的とする賃金労働(者)は消滅し、あらゆる労働が本来の姿である精神生活として...