2017年7月1日R・シュタイナー『社会問題の核心』[7]〜資本主義的擬制により商品として歪められた労働[第1章 現代社会の根本問題]から-4 《4》資本主義的擬制により商品として歪められた労働=「労働力の商品化」 プロレタリアにおける精神生活の代償としての階級意識が、経済生活のあり方のみに眼を向けたのは……人権を抑圧する法生活(=自由主義)のもと、生存そのものを脅かす経済生...
2017年6月1日R・シュタイナー『社会問題の核心』[6]〜プロレタリアの暗示にかけられた階級意識[第1章 現代社会の根本問題]から-3 《3》プロレタリアの暗示にかけられた階級意識 プロレタリアに組み込まれた唯物的思考の幻惑は、その「階級意識」にも覆い被さっている。プロレタリアとしての「階級意識」は、自身が属する社会階級としての固有な自意識として捉えがちだが、その「階...
2017年5月25日R・シュタイナー『社会問題の核心』[5]〜プロレタリアにもたらされた唯物的思考の幻惑[第1章 現代社会の根本問題]から-2 《2》プロレタリアに組み込まれた唯物的思考の幻惑 シュタイナーは、当時のプロレタリアの諸要求の内奥に「純人間的な精神衝動」を洞察すると同時に、そのプロレタリアの意識あるいは無意識のうちに、イデオロギー的な幻惑として組み込まれた「科学的...
2017年5月24日R・シュタイナー『社会問題の核心』[4]〜プロレタリアにおける純人間的な精神衝動[第1章 現代社会の根本問題]から-1 《1》プロレタリアの諸要求に秘められた純人間的な精神衝動 シュタイナーは、その同時代、ロシア革命として歴史社会に勃興し、そのイデオロギー的覇権を増すこととなった社会主義(統制経済)に対しても、近代資本主義社会(市場経済)に対すると同様...