2017年7月16日ベートーヴェン「ディアベッリ変奏曲」[3]〜『バガヴァッド・ギーター』と共振する心魂のドラマ最近私が「ディアベッリ変奏曲」にすっかり嵌まってしまった理由は、これまで触れてきたような音楽固有のあり方としてだけではなく、「ディアベッリ変奏曲」で奏でられる心魂のドラマが、ここ最近、じっくり読んでいる『バガヴァッド・ギーター』で現されている精神性(=霊性)と触れ合うように...
2017年7月10日ベートーヴェン「ディアベッリ変奏曲」[2]〜心魂のドラマとして共振する独白的ピアニズムベートーヴェンの心魂と共振するピアニスト自身の独白的ドラマとして「ディアベッリ変奏曲」を聴く私にとって、そのピアニズムにおいて、個的で多様な精神的即興性により私の音楽的感受を深く揺さぶる演奏は……マリア・ユージナ(Maria...
2017年7月8日ベートーヴェン「ディアベッリ変奏曲」[1]〜独白的ドラマに秘められた魔性と魅力私は、ベートーヴェンではピアノソナタと弦楽四重奏曲だけを偏って聴いており、特にシンフォニーは、大げさな身振りの決まりきった響きに聴こえてしまい、私自身の自由な音楽的感受を抑圧されるようでどうにも馴染めないでいる。ビアノ曲でもピアノソナタとは異なる曲想の「ディアベッリ変奏曲、...