2020年5月11日コロナパンデミックの〈出口戦略〉〜社会構造の根本的変革に向けてコロナパンデミックの〈出口戦略〉と称して、最近話題となっている「社会経済生活の復興」に向けての方向性がどうにも合点がいかない。コロナパンデミックの猛威をどのようにして治めていくべきなのか、医学的・疫学的な見地からの判断については素人の私がきちんと見極めることは難しい。...
2020年4月18日「コロナ・パンデミック」の課題〜「アントロポゾフィー医学からの見解」と共に考える先日、《「新型コロナウィルス」緊急事態宣言》と題して……この「パンデミック」について、どうしてこのような事態に陥っているのか、どのようにしてこのような事態を乗り越えられるのか、そして、今後の未来社会をどのようにして希望と共に構想することができるのか。……と記した。この「新型...
2019年3月28日R・シュタイナー『社会問題の核心』[13]〜諸民族の自由な精神生活の国際的共有[社会有機体三分節化をめぐって]から ◉ はじめに/国際生活の必要性と社会の三分節化 《1》諸民族の自由な精神生活の国際的共有 【諸民族はその境界が民族社会の境界でもあるような国境を持った国家を建設しようと努めているが、この努力は閉鎖的民族国家を閉鎖的経済領域にしようとする...
2018年9月8日R・シュタイナー『社会問題の核心』[12]〜国際社会にける自由な精神生活とクレオール化[第4章 三分節化から見たこれからの国際関係 − 社会・国家・民族]から 《1》国際社会における自由な精神生活 シュタイナーは、国際関係を考える際にも社会有機体三分節化に基づきながら、国際社会における精神活動の第一義性について次のように語る。 ...
2016年8月15日「ヤポネシア」再考〜群島-日本のCRÉOLITÉへの眼差し私は、作家としての島尾敏雄(1917-1986)は縁遠く、むしろ、彼の妻である島尾ミホ(1919-2007)の独特のイメージ溢れる文章や語り口に惹かれるのだが、1960年代当初の島尾敏雄による発語としての「ヤポネシア」という言葉には、最近強く引き寄せられている。...
2016年3月3日ジャック・クルシル〜抵抗と慈悲として谺するCREOLIZATION(クレオール化)マルティニーク移民の両親のもとに生まれたジャック・クルシル(Jacques Coursil/1938-、パリ出身)は・・「世界の素材を混合し、今日の人類の諸文化を結合し、変化させる押しとどめ難いプロセス」(エドゥアール・グリッサン『全−世界論(TRAITÉ DU...